さて、「挑戦したいこと」というテーマで、
普段かなりの運動不足で久しぶりの舞台だったもので、「本番まで筋トレを毎日すること」
について書こうと思っておりましたが、もう本番が終わってしまったので、これは書けなくなってしまいました…。
しかし適度な運動というものは大切ですね。
筋トレしだす前は、イスに座ってるだけで腰がバッキバキになったり、駅の階段程度で息切れしたりなど、殆どおばあちゃんでしたが、今ではおそらく歳相応の体力を手に入れたと思います!
公演がなくても筋トレは続けます!元気もりもり💪
改めての挑戦したいこと、ですが
部屋がきれいな状態を保つ、ということにしようと思います。
実は住み始めたその日から一度も片付いたことはないのですが、公演準備の忙しさにかまけたところ私の部屋は更に荒れ狂い、足の踏み場がもうほとんどないです。
まずはこれを徹底的に片付けたいです。そして未来永劫きれいさをキープしたいです。
クイックルワイパー的なものを早速購入しました。酵素系漂白剤も購入しました。
いらないものは捨てます。毎日時間があれば部屋中のゴミをひろいます。なるべくゴミがたまらないように模様替えします。トイレやお風呂も週一回は洗います。洗濯物は片付けやすくするシステムを作り、取り込んだらすぐ片付けます。収納をぼちぼち増やします。
きれいな部屋に住み毎日適度な運動をする、これができれば大体のことが良くなると思います。大体の人生が、大体良くなる気がします。everything's gonna be all rightです。
何にせよ、負担に感じずにコツコツ続けられることって大事だなあと、最近になってようやく思い始めました。努力などと呼べる程のことでなくても、気張らなくても、たまにサボってても、何となくでも続けられることを少しずつ増やしていきたいものです。
こんにちは。劇団冷凍うさぎの鈴木です。
感銘を受けた作品について書かせていただきます。
感銘を受けた作品は数多あるのですが、去年観た映画から一つ挙げさせていただきます。すみません、映画が好きなのです。
『神々のたそがれ』(監督-アレクセイ・ゲルマン)

お話としては地球より文明が遅れている惑星に、調査団として主人公含む調査団が訪れる、というような星新一にありそうなお話です。
しかし、映画からはそのようなものは全く想像できず、映しだされている画面だけをみると、荒廃した中世のドキュメンタリーのようです。
上演時間約3時間、延々とその荒廃した泥と瓦礫と醜い人間がうごめく異世界が映しだされます。
お話の筋はあるのですが、正直初見では全くわかりません。尋常でない準備とトライをもって撮ったであろうひとつひとつのシーンがひたすら連なります。
白痴で暴力的で寒々しい世界。それを観ている人が体験するのは不思議な時間です。ある評論家はこの映画を評して「時間の再発見がある」と評しました。その通りであると思います。
私たちは作品を消費するとき当然のようにストーリーを追うことに時間をつかいます。それに対しての強力で確固たる反論がここにはあるのです。
それに強く打ちのめされたのでした。
【客演さんとのちょっといい話 西田美咲さん編】
美咲に出会ったのは、中学2年生の頃。
美咲は中学1年生。
劇団制作兼私の母の山本直子が顧問を務める演劇部に美咲が入部して、演劇部によく遊びに行ってた私は美咲と出会いました。
美咲は中学時代泣き虫で、会って話をしたら最後には必ず泣き出したりして、きっと色々辛いことも多かったのだろうと、幼心に勝手に彼女のお姉さんになった気分で、美咲と会ったときは必ず私が彼女を笑顔にしてあげたいなんて、大それたことを考えたりなんかして。
高校生になって、毎日毎日部活に明け暮れて演劇に生きてた美咲は家の事情で学校が変わって、美咲は新しい学校で演劇部に入って、でも部員をかき集めて毎年大会に出てきていて、舞台上でワンホールケーキ手掴みで食べてたとか、もはや狂気のバイタリティで作品作りしてるって噂も聞いたりして、あの子はすごいなと、その時反抗期でふわふわ生きてた私は漠然と感心して。
いつしか彼女のことも他人事になって。
美咲は高校を卒業して関西小劇場で活躍して、入れ替わりで私は一度芝居を辞めて、5年間ふわふわして、彼女はその5年間むちゃくちゃに芝居して、私が一昨年帰ってきて、ほんで今回、美咲と再会。
見た目は相変わらず童顔の癖に、その言動の中に昔の泣き虫な美咲を見ることは出来ず、それに伴いお姉さんぶることも出来ず。
私がふわふわしていた時間が長すぎたのと、美咲がものすごい勢いで芝居していた期間のせいで、完全に美咲が先輩、私が後輩みたいな逆転状態に。
今回の「無名稿 機械」では私と美咲の関係が重要なのですが、まさに歯車が噛み合って回り出すように、劇中のみならず美咲と私も、止まっていた時間が回り出したような気がします。
島原夏海
應典院舞台芸術祭space×drama2016協働プロデュース公演
むりやり堺筋線演劇祭参加作品
「無名稿 機械」作 中條岳青 演出 島原夏海
2016年6月10〜12日@シアトリカル應典院
横光利一「機械」をモチーフにお送りする、現代社会の歪み、女の嫉妬、抜け出せない負のスパイラル。昨年度space×drama2015にて優秀劇団に選出された、「無名稿 あまがさ」に次ぐ、陰惨文学シリーズ第二弾。
【公演日時】
6月10日(金)15:00/19:30
6月11日(土)14:00/19:30
6月12日(日)11:00/15:00
【料金】
一般前売り2500円当日2800円 U-25 1500円 高校生は無料!
ご予約→ http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=58644
【作品の推しポイント】
▼昨年度space×drama2015で優秀劇団に選出された、中條岳青 文学シリーズ第二弾
▼横光利一「機械」を元に展開する女だらけの陰惨ワールド
▼曼荼羅アーティストとのコラボによる舞台美術
▼ミュージシャンOKKAによる楽曲提供
【キャスト】
島原夏海/柊美月/中谷有希/太田雄介/今井桃子/東田萌希(以上劇団員)
木下聖浩(kei's Works)
竹村晋太朗(劇団壱劇屋)
西田美咲(劇団暇だけどステキ/劇的☆ジャンク堂)
【スタッフ】
舞台監督 今井康平(CQ)
音響 飯田拓
照明 檜木順子
制作 山本直子
舞台美術 天野武志(天志曼荼羅A.R.T.ist)
楽曲提供 OKKA
宣伝美術 大川杏菜
宣伝動画 渡部征史
映像収録 武信貴行(SP水曜劇場/観劇三昧)
曼荼羅アーティスト 天野武志
プロフィール → 兵庫県在住、30歳。学生時代は理系道をひた走り、物理学の分野で研究に携わる。2012年に出逢った文字曼荼羅の世界に魅了され、以来、物理学と心理学を融合させた独自のA.R.T.を創出している。“私が私であること。あなたがあなたであること”その想いが創作エネルギーの原点。
【ワークショップ:曼荼羅絵を描こう】(1時間程度)11日16時〜/12日13時〜 参加費3000円(舞台を観劇された方は2500円)
【南河内万歳一座 内藤裕敬さん より】
島原夏海さんには、万歳一座の『満月』という作品に出演していただいたんですけど、笑ってる顔が良かったなぁ。その顔ばかりを覚えてます。けれど同時に、これ程、こぼれるように笑う人は、泣く時も豪快にやらかすんだろうと想像してました。泣かすと大変なことになる……。きっと怒っても、哀しくなっても。芝居やってりゃ仕方ないか! 夕立ちが来たり、何日も炎天下が続いたり、台風も来て、人も船も、多くの様々に出会う。彼女は夏の海ですな。

冷凍うさぎの森岡です。こんにちは。
原風景。
原風景と言われると少し困ってしまいますね。冷凍うさぎは、何だか毎回色々やりたいことがころころ変わっているのです。少なくとも、作演をやっておる僕にとっては、前回とは全然違う、をどこか目指している節がある気がします。元来、飽きっぽいので、同じことや、前から何かを引き継いで、ということをするのが下手くそなんだろうと思います。
毎回毎回、その時その時の僕の個人的な問題と、興味のある(というかハマっている)題材と、試してみたい手法などのごった煮を作ってきました。劇団という体を成したのも、今回九回公演と言っておきながら、4、5、下手したら6回目ぐらいからかもしれません。(劇団員という区分が正式に出来たのは確か7回公演からだったように思います。)
そうなってくると、劇団の原風景というより、僕個人の原風景を語った方が早い気もします。
僕個人の好きなもののルーツという意味での原風景は、書きだせば作品や作家を幾つかあげることが出来る気がします、まずデカいところでサウスパーク、あるいは親父が持っていた映画のVHSの山、(中でもジュラシック・パークや、スターウォーズ、エクソシストなんかが好きでした。確か。)、筒井康隆、キング、漫画ならパタリロなど。そこらへんを小学生時分にガサゴソやっておった気がします。
こうやって書いていると、昔のことをあまりに覚えていないことに気づいてきます。上にあげた好きなものも、大きくなってから何度も何度も見返したり読み返したりして、記憶がごっちゃになっていて、ホントに小学生時分にハマっていたのかどうか、思い出せません。
小さい頃の思い出では、摂取したメディアよりも、実際に体験したオモシロの方が覚えています。
側溝の蓋に指を挟んで血をダクダク流している僕を見て、当時ほのかに好きだった女の子がドン引きしていたことに怒りと憎しみと悲しみが混じった何かを覚えたことや、トマトスパゲッティを食べた無邪気な僕が「これゲーみたいな味がする」と言ったら母親にぶん殴られたことや、その母親と父親が離婚すっぞ!と盛り上がり始めた時に、何だかお母さん可哀想だなと折り紙で何かを作ってプレゼントしたら、どういうわけか母親が泣き出したり、それまで僕を殴ったり怒鳴ったりしてた親父が、母親に物を投げつけられて、やめてくれぇと逃げ回った挙句、僕を盾にしようとしたり、とうとう母親が出て行って、一人ぼっちになった親父が、ぼくとマリオカートをしながら、明日からどうしよっか、と言ったときのことなど、他にもたくさん、オモシロがありました。森崎くん、元気にしてるかな?とか、戸倉ちゃんはやっぱ僕のこと好きだったのかな?とか今も気になったりすることがあります。
色んな映画を観たり、本を読んだりして学んだことの中で、最も、「やっぱりそうだったんだ」と納得したことは、この世に起きる色んな切ないことや悲しいことは、距離を置いてみれば、全部オモシロだということであります。上に書いた思い出たちも、今となっては皆オモシロとしてしか僕の中にありません。トラウマとか、そういう重くて、捨てられるものなら捨ててしまいたいものではないのです。むしろこれは、「あぁ、こんなに必死になって色々想ったりやっていったりしてるけれど、全部結局はオモシロでしかないよなぁ」というトラウマなのでしょう。親父が、コントローラを握りながら、「明日からどうしていこうか」と言ったとき、小学3年の僕は、何だか面白くいと感じ、親父ってバカなんだなぁと感じ、そして何より初めて親父が好きだなぁと感じたのです。この人もどうしようもなくて、んでも一生懸命難しいことを考えて、でも上手くはいかなくて、こんなことを子供の僕に言っちゃったりするんだなぁと思ったあの瞬間こそが、僕の原風景なのかもしれません。
あぁ、大事な作品を忘れていました。世界が如何にクソで残酷で野蛮で人間はゴミで卑小でどうしようもないが、それでも生き抜くことに、何かを為すことには絶対に意味があるという、価値感を刻み付けた、とっても高尚で、ものの見方をぶっ壊した大事な作品がありました。イーライ・ロス監督のホステルという作品です。見てない人は見ましょう。これが冷凍うさぎの原風景です。観ろ!これが世界の真実だ!
【客演さんとのちょっといい話 木下聖浩さん編】
「下手くそ!何回言わせんねん!」と10代の頃何度も叱られ、いや、今も叱られ、木下さんに叱られなくなったら終わりやなと思いながらお芝居続けています。
木下さんと初めてお会いしたのは14歳の頃、うちの劇団の第二回公演に木下さんが出てくださったのが始まりでした。
滲み出るオーラが凄すぎて、加えて人見知りの私は幼心に半ばビビり倒していたのですが(笑)、小屋入りしてその空き時間、「クレープ食べるか?」と笑顔で聞いてくださり、2人でクレープ食べに行って、ご馳走になったのを覚えています。
それからあらゆることでお世話になり倒して、ホンマに面倒見ていただいて、高校3年生の頃、木下さんに演出していただいた舞台で初めて主演になりまして、これがまた頭おかしい女の役で、当時まだピュアだった私は全く心情がわからず、下手くそな演技をやらかし倒してまして、木下さんに毎回毎回怒られて、当時の私にとっては蜷川幸雄さんばりに怖かった記憶でした(笑)
でも、小屋入りして、初日あける時に「夏海はよく頑張ったと思うから、精一杯やればいい」って言ってくださって、開演30分前くらいに号泣したのを覚えています。
いつしか私も大人になって、今までお父さんという意識で見ていた木下さんを、客演さんとして認識するようになって、特に劇団が再復活してからは、「客演さんなのだからご迷惑をおかけしてはならない」と思うようになったのですが、「半分劇団員みたいなもんやから」と、いつだって見守ってくださって、でも私は木下さんに褒められたり暖かい言葉をかけていただいたりすると泣いてしまうので、恥ずかしいのでやはりいつものように叱ってほしいと思うのです。ひねくれ
最近少し不安になるのは、前に比べたらあまり叱られなくなったことで、「お前は19の頃から成長してない」と言われているので、現在26にもなってパッとせず、ついに見限られたのかとそわそわしています。かといって叱られたらやっぱりへこむので、複雑な心境です(笑)
木下さん以上にオーラがあって、これほどに人情に溢れた人に出会ったことはありません。
この先劇団がある程度認知されたとして、私が万が一天狗になったとしたら、その時はその鼻をありえへん程に粉砕してほしいと思います。
島原夏海


今週末本番!
應典院舞台芸術祭space×drama2016協働プロデュース公演
むりやり堺筋線演劇祭参加作品
「無名稿 機械」作 中條岳青 演出 島原夏海
2016年6月10〜12日@シアトリカル應典院
横光利一「機械」をモチーフにお送りする、現代社会の歪み、女の嫉妬、抜け出せない負のスパイラル。昨年度space×drama2015にて優秀劇団に選出された、「無名稿 あまがさ」に次ぐ、陰惨文学シリーズ第二弾。
【公演日時】
6月10日(金)15:00/19:30
6月11日(土)14:00/19:30
6月12日(日)11:00/15:00
【料金】
一般前売り2500円当日2800円 U-25 1500円 高校生は無料!
ご予約→ http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_main_id=58644
【作品の推しポイント】
▼昨年度space×drama2015で優秀劇団に選出された、中條岳青 文学シリーズ第二弾
▼横光利一「機械」を元に展開する女だらけの陰惨ワールド
▼曼荼羅アーティストとのコラボによる舞台美術
▼ミュージシャンOKKAによる楽曲提供
【キャスト】
島原夏海/柊美月/中谷有希/太田雄介/今井桃子/東田萌希(以上劇団員)
木下聖浩(kei's Works)
竹村晋太朗(劇団壱劇屋)
西田美咲(劇団暇だけどステキ/劇的☆ジャンク堂)
【スタッフ】
舞台監督 今井康平(CQ)
音響 飯田拓
照明 檜木順子
制作 山本直子
舞台美術 天野武志(天志曼荼羅A.R.T.ist)
楽曲提供 OKKA
宣伝美術 大川杏菜
宣伝動画 渡部征史
映像収録 武信貴行(SP水曜劇場/観劇三昧)
曼荼羅アーティスト 天野武志
プロフィール → 兵庫県在住、30歳。学生時代は理系道をひた走り、物理学の分野で研究に携わる。2012年に出逢った文字曼荼羅の世界に魅了され、以来、物理学と心理学を融合させた独自のA.R.T.を創出している。“私が私であること。あなたがあなたであること”その想いが創作エネルギーの原点。
【ワークショップ:曼荼羅絵を描こう】(1時間程度)11日16時〜/12日13時〜 参加費3000円(舞台を観劇された方は2500円)
【南河内万歳一座 内藤裕敬さん より】
島原夏海さんには、万歳一座の『満月』という作品に出演していただいたんですけど、笑ってる顔が良かったなぁ。その顔ばかりを覚えてます。けれど同時に、これ程、こぼれるように笑う人は、泣く時も豪快にやらかすんだろうと想像してました。泣かすと大変なことになる……。きっと怒っても、哀しくなっても。芝居やってりゃ仕方ないか! 夕立ちが来たり、何日も炎天下が続いたり、台風も来て、人も船も、多くの様々に出会う。彼女は夏の海ですな。